カテゴリ:ロボット( 3 )
懐かしの
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大分前に仕事で描いて、没になったまま未公開の作業用ロボット2点です。これを見てピンと来る方は結構な年齢だと思います(笑)。
8メートルからの二足歩行ロボットに人が乗って街中を歩く。工業製品的な観点で現実味ある絵にして下さいといったオーダーだったと思います。中々悩ましかったのを覚えています。
ここで表現したかったのは開発国によるプロポーションの違いで、欧州人が造ったとされる左の機体と、日本製という設定の右の機体に、分かり易い体格差を設けて描いていました。これは、工業製品にまま起こる「製品は造った人に似る」という現象がベースになっています。新しい車のフロントマスクがデザインマネジャーの顔に似ていたなんて笑えない事まで起こります。やはり人は自分を偽れないんですね。
そんな事を思ってロボットを見てみると、ホンダ製のASIMOと、米国防省で開発中のPET MANにもやはり明確なプロポーションの差があります。機能から理詰めで造る機械でこういう事が起こるところが、なかなか面白いです。
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by koike_terumasa | 2012-03-02 20:58 | ロボット
In the Mars
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「アジアデジタルアート大賞2008」に、『The tower of BABEL』と共に出展した作品です。結果『BABEL』のほうが賞を取り、こちらはあまり公開する機会がなかったのでご紹介。
この作品は、人類が火星に送り込む最初の人型探査機をイメージして描きました。二足歩行だったらもっと面白いんでしょうけどね。そういう意味ではちょっと保守的かもしれません。元々何故この絵を描こうと思ったかというと、火星探査機からの画像をまとめた、ランダムハウス講談社「火星からのメッセージ」というフルカラー版の写真集を見て感動したからなんです。人が存在しない惑星で撮影された荒涼とした風景と、部分的に写り込む探査機自身の人工物らしい映像のコントラストにすっかり魅了されてしまいました。人の気配を微塵も感じられない遠い大地で活動する探査機。無機的な形状、機能一辺倒で造られたはずの「スピリット」、「オポチュニティー」のなんと愛らしい事か。
人がどれだけ感情を入れずに設計しても、それはまぎれもない人工物で、言い方を変えればそこにはやはり血がかよっているんだなと実感する内容でした。物造りの観点から見るも良し。人類の新天地候補として夢を膨らませて見るも良しの良本です。
 因にこの写真集の中で探査機が自分のタイヤ跡を振り返った写真があるのですが、それが東山魁夷作「道」のように見えて、「人の存在しないところにも芸術は芽吹くのかもしれない」、と最近思い始めているところです。
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by koike_terumasa | 2009-09-17 20:53 | ロボット
パト○イバー1
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以前仕事で描いた未発表作品。元ネタは97式パイソンです。巨大ロボットって必要性を考えると、まあ要らないのでしょうが、純粋にロボットの居る風景というのは面白いですね。カラーリングイメージはイタリア警察のガヤルドのパトカーを参考にしました。
 この夏お台場には実寸大のガンダムが登場し、そのシルエットを湾岸の風景に惜しみなく重ねていますが、「大きい」と言う以前に、日常の景色に置くとこうなるのか、という説得力があって感心しました。ずっと昔から聞いてきた18メートルというのはこういう事か、という実感を初めて味わえた感動、とでも言いましょうか。このまま時代が進んでも、普通に考えたら見る事のできない世界を、ああいった形で見せてくれた人達に敬意を表します。足下で飲んだ生ビールの味も格別でした。
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by koike_terumasa | 2009-08-28 10:59 | ロボット