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RF-0 [ZEKE]飛翔図
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「丸」8月別冊 零式艦上戦闘機 不滅のつばさ(潮書房)より。
誌面にて、「平成のゼロ戦」という企画を頂きました。「丸」の零戦特集は絵を描く上で貴重な資料として度々参考にさせて頂いた本なので、こうして関わる事ができて光栄です。更に今回の企画が、零戦の絵じゃないという(笑)、なかなか変わった内容です。国民総妄想時代の到来でしょうか。
航空雑誌にデザインスケッチを載せる事も4ページものコンセプト文を載せる事も初の試みだと思いますが、興味が湧いた方は書店にて手に取ってみて下さい。巻末のペーパークラフトもオススメです。

企画を頂いて最初に編集部に持ち込んだスケッチは2種類、涙滴キャノピー版零戦ともいうべき保守案と、まるっきり新デザインのアドバンス案。前者は零戦に見えるけど今造る意味が薄い、後者は技術的には理に適ってるけど零戦として受け入れてもらえるか微妙。悩んだ末にアドバンス案を採用という大英断で、こちらの形状になりました。イメージ的にはグライダーですね、低燃費は今の時代外せない要件。細身で、高アスペクト比の翼、でもなんとなく零戦っぽいという、なかなかハードルの高い内容です。機能面でも零戦のDNAを引き継げないかと考え、推力式排気管と境界層制御のアイディアを盛り込んでいます。
しかし後ろの機体、ASM-3吊ってるんだけどコレで飛べるかなー(笑)
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by koike_terumasa | 2010-07-10 10:27 | 飛行機
神の目(上手な嘘のつき方3)
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「宇宙の進化がわかる絵事典」(PHP研究所)より、「宇宙の果て」。
我々がおそらく一生目にする事がないであろう光景です。無数の銀河の集合体である大規模構造の先に無限の闇が広がります。宇宙に果てはあるのか?という内容の章の背景用に描いたもの。学校では「宇宙は今も広がり続けている」と教わりますが、その広がってゆく先には何があるのか?という謎が残ります。答えは『無」という、やけに観念的なものになってしまうのですが、これは宇宙が出来る前は何があったのか?という疑問の答えと同じです。観測できないものはそう表現するしかないという訳。因に宇宙を構成する物質のほとんどは「ダークマター」といって、これも何やら良く分からない物質という事になります。要約すると「良く分からないということが分かった」と言っているようですが、それでもこの10年で色々な事が分かってきました。宇宙にはビッグバンの残り香があったり、ブラックホールが仮説ではなくなったり。私が子供の頃の図鑑には「あくまで仮説です」なんて注記がされていたような内容が現実と裏付けられるようになってきました。確実に進化し続ける天文学は、まだまだ熱い研究分野なんだと思います。
最初に戻りますが、宇宙の話をすると観念的だったり、宗教的な話になるのは今も昔も共通していますね。でも分からない事を分からないと言えるようになったのは、やっぱり学問が良い方向に進化した結果なんじゃないかなと思っています。
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by koike_terumasa | 2010-07-01 03:55 | 書籍