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「国産宇宙往還機」-PDエアロスペース
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あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
今日紹介するのは、大晦日を跨いで2年越しで描いた作品、事実上の描き初めになる絵です。1月11日発売の週刊朝日「2011年宇宙の旅」に掲載されました。

国産スペースシャトル、と聞くと昔から構想はあるものの、なかなか実現しない乗り物の一つですが、そんな中、日本で唯一研究を進めている会社が名古屋のPDエアロスペースさんです。学研の「日本の宇宙開発」という本でその存在を知り、デザイン協力をさせて頂くに至りました。PDさんの構想のすごいところは中部国際空港を宇宙港として使用することを想定した独自の運行にあり、飛行機との混合使用というその性格上、上空待機を必須性能としているところです。洋の東西を見てもエンジンの再点火を前提とした宇宙往還機は例がなく、皆一発勝負の着陸を試みている事からすると安全性は増す反面、非常にハードルの高い機体開発となります。ジェットとロケットという性格の異なるエンジンを搭載しなければならない宇宙機のジレンマに、同じエンジン、同じ燃料を使い宇宙用に酸化剤のみ持って行くといった回答を出したPDさんのアイディアはコロンブスの卵的で且つ乗客にとっても理想的です。
発射母機やブースターを使用しない単一機体の水平離着陸というこの一見普通の運用を、現状では世界中の開発機関が断念している訳ですが、乗客からすればこれが理想的であり、遅かれ早かれそうなるのは物造りの当然の流れです。前述の通りそれを実現するには非常に高いハードルがあるのもまた事実ですが、真剣に開発されている方が日本にいて、しかも実現の時期設定が非常にタイト、というその姿勢と行動力には正直驚きました。微力ながら協力させて下さいと門を叩いたのも当然の流れです。

新年早々夢のあるお仕事をさせて頂きました。今年の活動は宇宙が軸足になりそうです。
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by koike_terumasa | 2011-01-14 01:44 | 飛行機